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左側の黒っぽい背景のサイドカラムに設定されています。
(右のサイドカラムは違いますよ~)

サイドカラム的な何か
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。
 おばあさんが川でせんたくをしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。
「おや、これは良いおみやげになるわ」
 おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。
 そして、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと桃を切ってみると、なんと中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました。
「これはきっと、神さまがくださったにちがいない」
 子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びです。
 桃から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんは桃太郎と名付けました。
 桃太郎はスクスク育って、やがて強い男の子になりました。

 そしてある日、桃太郎が言いました。
「ぼく、鬼ヶ島(おにがしま)へ行って、わるい鬼を退治します」
 おばあさんにきび団子を作ってもらうと、鬼ヶ島へ出かけました。
 旅の途中で、イヌに出会いました。
「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」
「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ」
 イヌはきび団子をもらい、桃太郎のおともになりました。
 そして、こんどはサルに出会いました。

むかしむかし、ある村に、心のやさしい浦島太郎(うらしまたろう)という若者がいました。
 浦島(うらしま)さんが海辺を通りかかると、子どもたちが大きなカメを捕まえていました。
 そばによって見てみると、子どもたちがみんなでカメをいじめています。
「おやおや、かわいそうに、逃がしておやりよ」
「いやだよ。おらたちが、やっと捕まえたんだもの。どうしようと、おらたちの勝手だろ」
 見るとカメは涙をハラハラとこぼしながら、浦島さんを見つめています。
 浦島さんはお金を取り出すと、子どもたちに差し出して言いました。
「それでは、このお金をあげるから、おじさんにカメを売っておくれ」
「うん、それならいいよ」
 こうして浦島さんは、子どもたちからカメを受け取ると、
「大丈夫かい? もう、捕まるんじゃないよ」
と、カメをそっと、海の中へ逃がしてやりました。

 さて、それから二、三日たったある日の事、浦島さんが海に出かけて魚を釣っていると、
「・・・浦島さん、・・・浦島さん」
と、誰かが呼ぶ声がします。
「おや? 誰が呼んでいるのだろう?」
「わたしですよ」
 すると海の上に、ひょっこりとカメが頭を出して言いました。
「このあいだは助けていただいて、ありがとうございました」
「ああ、あの時のカメさん」
「はい、おかげで命が助かりました。ところで浦島さんは、竜宮(りゅうぐう)へ行った事がありますか?」
「竜宮? さあ? 竜宮って、どこにあるんだい?」
「海の底です」
「えっ? 海の底へなんか、行けるのかい?」
「はい。わたしがお連れしましょう。さあ、背中へ乗ってください」
 カメは浦島さんを背中に乗せて、海の中をずんずんともぐっていきました。
 海の中にはまっ青な光が差し込み、コンブがユラユラとゆれ、赤やピンクのサンゴの林がどこまでも続いています。
「わあ、きれいだな」
 浦島さんがウットリしていると、やがて立派なご殿(てん)へ着きました。
「着きましたよ。このご殿が竜宮です。さあ、こちらへ」
 カメに案内されるまま進んでいくと、この竜宮の主人の美しい乙姫(おとひめ)さまが、色とりどりの魚たちと一緒に浦島さんを出迎えてくれました。
「ようこそ、浦島さん。わたしは、この竜宮の主人の乙姫です。このあいだはカメを助けてくださって、ありがとうございます。お礼に、竜宮をご案内します。どうぞ、ゆっくりしていってくださいね」
 浦島さんは、竜宮の広間ヘ案内されました。
 浦島さんが用意された席に座ると、魚たちが次から次へと素晴らしいごちそうを運んできます。
 ふんわりと気持ちのよい音楽が流れて、タイやヒラメやクラゲたちの、それは見事な踊りが続きます。
 ここはまるで、天国のようです。
 そして、
「もう一日、いてください。もう一日、いてください」
と、乙姫さまに言われるまま竜宮で過ごすうちに、三年の月日がたってしまいました。

 ある時、浦島さんは、はっと思い出しました。
(家族や友だちは、どうしているだろう?)
 そこで浦島さんは、乙姫さまに言いました。
「乙姫さま、今までありがとうございます。ですが、もうそろそろ家へ帰らせていただきます」
「帰られるのですか? よろしければ、このままここで暮しては」
「いいえ、わたしの帰りを待つ者もおりますので」
 すると乙姫さまは、さびしそうに言いました。
「・・・そうですか。それはおなごりおしいです。では、おみやげに玉手箱(たまてばこ)を差し上げましょう」
「玉手箱?」
「はい。この中には、浦島さんが竜宮で過ごされた『時』が入っております。
 これを開けずに持っている限り、浦島さんは年を取りません。
 ずーっと、今の若い姿のままでいられます。
 ですが一度開けてしまうと、今までの『時』が戻ってしまいますので、決して開けてはなりませんよ」
「はい、わかりました。ありがとうございます」
 乙姫さまと別れた浦島さんは、またカメに送られて地上へ帰りました。

 地上にもどった浦島さんは、まわりを見回してびっくり。
「おや? わずか三年で、ずいぶんと様子が変わったな」
 確かにここは浦島さんが釣りをしていた場所ですが、何だか様子が違います。
 浦島さんの家はどこにも見あたりませんし、出会う人も知らない人ばかりです。
「わたしの家は、どうなったのだろう? みんなはどこかへ、引っ越したのだろうか? ・・・あの、すみません。浦島の家を知りませんか?」
 浦島さんが一人の老人に尋ねてみると、老人は少し首をかしげて言いました。
「浦島? ・・・ああ、確か浦島という人なら七百年ほど前に海へ出たきりで、帰らないそうですよ」
「えっ!?」
 老人の話しを聞いて、浦島さんはびっくり。
 竜宮の三年は、この世の七百年にあたるのでしょうか?
「家族も友だちも、みんな死んでしまったのか・・・」
 がっくりと肩を落とした浦島さんは、ふと、持っていた玉手箱を見つめました。
「そう言えば、乙姫さまは言っていたな。
 この玉手箱を開けると、『時』が戻ってしまうと。
 ・・・もしかしてこれを開けると、自分が暮らしていた時に戻るのでは」
 そう思った浦島さんは、開けてはいけないと言われていた玉手箱を開けてしまいました。

うらしまたろう

 モクモクモク・・・。
 すると中から、まっ白のけむりが出てきました。
「おおっ、これは」
 けむりの中に、竜宮や美しい乙姫さまの姿がうつりました。
 そして楽しかった竜宮での三年が、次から次へとうつし出されます。
「ああ、わたしは、竜宮へ戻ってきたんだ」
 浦島さんは、喜びました。
 でも玉手箱から出てきたけむりは次第に薄れていき、その場に残ったのは髪の毛もひげもまっ白の、ヨポヨポのおじいさんになった浦島さんだったのです。

おしまいむかしむかし、ある村に、心のやさしい浦島太郎(うらしまたろう)という若者がいました。
 浦島(うらしま)さんが海辺を通りかかると、子どもたちが大きなカメを捕まえていました。
 そばによって見てみると、子どもたちがみんなでカメをいじめています。
「おやおや、かわいそうに、逃がしておやりよ」
「いやだよ。おらたちが、やっと捕まえたんだもの。どうしようと、おらたちの勝手だろ」
 見るとカメは涙をハラハラとこぼしながら、浦島さんを見つめています。
 浦島さんはお金を取り出すと、子どもたちに差し出して言いました。
「それでは、このお金をあげるから、おじさんにカメを売っておくれ」
「うん、それならいいよ」
 こうして浦島さんは、子どもたちからカメを受け取ると、
「大丈夫かい? もう、捕まるんじゃないよ」
と、カメをそっと、海の中へ逃がしてやりました。

 さて、それから二、三日たったある日の事、浦島さんが海に出かけて魚を釣っていると、
「・・・浦島さん、・・・浦島さん」
と、誰かが呼ぶ声がします。
「おや? 誰が呼んでいるのだろう?」
「わたしですよ」
 すると海の上に、ひょっこりとカメが頭を出して言いました。
「このあいだは助けていただいて、ありがとうございました」
「ああ、あの時のカメさん」
「はい、おかげで命が助かりました。ところで浦島さんは、竜宮(りゅうぐう)へ行った事がありますか?」
「竜宮? さあ? 竜宮って、どこにあるんだい?」
「海の底です」
「えっ? 海の底へなんか、行けるのかい?」
「はい。わたしがお連れしましょう。さあ、背中へ乗ってください」
 カメは浦島さんを背中に乗せて、海の中をずんずんともぐっていきました。
 海の中にはまっ青な光が差し込み、コンブがユラユラとゆれ、赤やピンクのサンゴの林がどこまでも続いています。
「わあ、きれいだな」
 浦島さんがウットリしていると、やがて立派なご殿(てん)へ着きました。
「着きましたよ。このご殿が竜宮です。さあ、こちらへ」
 カメに案内されるまま進んでいくと、この竜宮の主人の美しい乙姫(おとひめ)さまが、色とりどりの魚たちと一緒に浦島さんを出迎えてくれました。
「ようこそ、浦島さん。わたしは、この竜宮の主人の乙姫です。このあいだはカメを助けてくださって、ありがとうございます。お礼に、竜宮をご案内します。どうぞ、ゆっくりしていってくださいね」
 浦島さんは、竜宮の広間ヘ案内されました。
 浦島さんが用意された席に座ると、魚たちが次から次へと素晴らしいごちそうを運んできます。
 ふんわりと気持ちのよい音楽が流れて、タイやヒラメやクラゲたちの、それは見事な踊りが続きます。
 ここはまるで、天国のようです。
 そして、
「もう一日、いてください。もう一日、いてください」
と、乙姫さまに言われるまま竜宮で過ごすうちに、三年の月日がたってしまいました。

 ある時、浦島さんは、はっと思い出しました。
(家族や友だちは、どうしているだろう?)
 そこで浦島さんは、乙姫さまに言いました。
「乙姫さま、今までありがとうございます。ですが、もうそろそろ家へ帰らせていただきます」
「帰られるのですか? よろしければ、このままここで暮しては」
「いいえ、わたしの帰りを待つ者もおりますので」
 すると乙姫さまは、さびしそうに言いました。
「・・・そうですか。それはおなごりおしいです。では、おみやげに玉手箱(たまてばこ)を差し上げましょう」
「玉手箱?」
「はい。この中には、浦島さんが竜宮で過ごされた『時』が入っております。
 これを開けずに持っている限り、浦島さんは年を取りません。
 ずーっと、今の若い姿のままでいられます。
 ですが一度開けてしまうと、今までの『時』が戻ってしまいますので、決して開けてはなりませんよ」
「はい、わかりました。ありがとうございます」
 乙姫さまと別れた浦島さんは、またカメに送られて地上へ帰りました。

 地上にもどった浦島さんは、まわりを見回してびっくり。
「おや? わずか三年で、ずいぶんと様子が変わったな」
 確かにここは浦島さんが釣りをしていた場所ですが、何だか様子が違います。
 浦島さんの家はどこにも見あたりませんし、出会う人も知らない人ばかりです。
「わたしの家は、どうなったのだろう? みんなはどこかへ、引っ越したのだろうか? ・・・あの、すみません。浦島の家を知りませんか?」
 浦島さんが一人の老人に尋ねてみると、老人は少し首をかしげて言いました。
「浦島? ・・・ああ、確か浦島という人なら七百年ほど前に海へ出たきりで、帰らないそうですよ」
「えっ!?」
 老人の話しを聞いて、浦島さんはびっくり。
 竜宮の三年は、この世の七百年にあたるのでしょうか?
「家族も友だちも、みんな死んでしまったのか・・・」
 がっくりと肩を落とした浦島さんは、ふと、持っていた玉手箱を見つめました。
「そう言えば、乙姫さまは言っていたな。
 この玉手箱を開けると、『時』が戻ってしまうと。
 ・・・もしかしてこれを開けると、自分が暮らしていた時に戻るのでは」
 そう思った浦島さんは、開けてはいけないと言われていた玉手箱を開けてしまいました。

うらしまたろう

 モクモクモク・・・。
 すると中から、まっ白のけむりが出てきました。
「おおっ、これは」
 けむりの中に、竜宮や美しい乙姫さまの姿がうつりました。
 そして楽しかった竜宮での三年が、次から次へとうつし出されます。
「ああ、わたしは、竜宮へ戻ってきたんだ」
 浦島さんは、喜びました。
 でも玉手箱から出てきたけむりは次第に薄れていき、その場に残ったのは髪の毛もひげもまっ白の、ヨポヨポのおじいさんになった浦島さんだったのです。

おしまい

フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。フッター的な何か。
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