WPでjquery.bxslider.jsを使ってAjaxで投稿記事を取ってくるコンテンツスライダーを作る
TOPページにコンテンツスライダーを設置。Ajaxで新着投稿を取得
今回は、WPでjquery.bxslider.jsを使ってajaxで投稿を取得するコンテンツスライダーを作るならこういう感じでどうですか的なサンプルを書いてみました。
初心者のかたでもわかるように細かい説明も入れていますが、多分コードとタイトル部分だけ見てコピペでOKだと思います。
最初はKURUBUSI.netのTOPページでやっているのをそのまま紹介しようと思っていたんですが、ソースを集めてみたらなんか冗長になってしまったので、ちょっと単純化したものを書いてみました。
今回は説明用として、TwentyFifteenのテーマのTOPページに新着情報のコンテンツスライダーを組み込むことを想定しています。
テスト環境は下記の感じ。
下記の作業を行う前にjquery.bxslider.js設置方法を見てjquery.bxslider.jsを設置しておいてくださいね。
環境 | |
---|---|
php | ▶ 5.6.12 |
WordPress | ▶ 4.3.3 |
テーマ | ▶ Twenty Fifteenバージョン: 1.1 |
サンプルとしてはKURUBUSI.netのTOPページを単純化した感じのもが出来上がります。汗
functions.phpに追加するコード
functions.phpの一番下にでも下記のコードを追加してください。
//WPでajaxをするための準備 function include_scripts(){ global $post; wp_localize_script( 'twentyfifteen-script', 'functions_vars', array( 'ajaxurl' => admin_url('admin-ajax.php'), 'get_template_directory_uri' => get_template_directory_uri() . '/', 'home_url' => home_url('/') ) ); } add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'include_scripts'); //PHPからもjsからも呼び出せるget_post的な関数 function kThePost( $param = "") { $param = isset( $_POST['param'] ) ? $_POST['param'] : $param; $myposts = get_posts( $param ); $html = addScrollThumbnailL( $myposts ); wp_reset_postdata(); if ( isset( $_POST['param'] ) ) { echo $html; die(); } else { return $html; } } add_action( 'wp_ajax_kthepost', 'kThePost'); add_action( 'wp_ajax_nopriv_kthepost', 'kThePost' ); //kThePostで呼びだされた配列からHTMLを作成 function addScrollThumbnailL( $myposts ) { global $post; $html = ''; foreach ( $myposts as $post ) : $html .= '<article class=""><dl class="taglist_1">' . "\n"; $html .= '<dt class="taglist_img"><a href="' . get_permalink() . '">' . "\n"; $img = get_the_post_thumbnail($post->ID, 'medium'); if($img !== ''){ $html .= $img . "\n"; }else{ $html .= '<img src="' .get_template_directory_uri() . '/images/noimage.jpg" />'; } $html .= '</a></dt>' . "\n"; $html .= '<dd class="taglist_title"><a href="' . get_permalink() . '">' . "\n"; $html .= get_the_title() . "\n"; $html .= '</a></dd>' . "\n"; $html .= '</dl></article>' . "\n"; endforeach; return $html; }
今回はTwentyFifteenに追加してみましたが、違うテーマの時でもfunction.phpはあるので、そういうファイルの中に追加して下さい。
解説
- ・WPでajaxをするための準備
- WPでajaxをするために
wp_enqueue_scripts
で、wp_localize_script
を使ってfunctions.js
で使えるオブジェクトを作って表示させています。
wp_enqueue_scripts
フックは、jsやcssを読み込むタイミングで使う例のやつですね。
TwentyFifteenのテーマでもデフォルトで読み込むcssやjsが有りますので、既にfunction.phpの上の方で使われていますので、include_scripts()
の中身はまるまるその中に書いてもOKです!wp_localize_script
は、wp_localize_script( '値を送りたいjsのハンドル', 'オブジェクト名(任意)', array( '送りたいデータのキー' => 値 ));
の様に使用します。そうすると、
header.php
のwp_head();
で吐き出された時に、今回の場合は下記のように出力されます。<script type='text/javascript'> /* <![CDATA[ */ var functions_vars = {"ajaxurl":"ドメイン/wp-admin\/admin-ajax.php","get_template_directory_uri":"ドメイン/wp-content\/themes\/twentyfifteen\/","home_url":"ドメイン/"}; /* ]]> */ </script> <script type='text/javascript' src='http://ドメイン/wp-content/themes/twentyfifteen/js/functions.js?ver=20150330'></script>
ちょっと説明が難しいですが、
wp_enqueue_scripts
はすごく単純で、jsに渡したいオブジェクトをスクリプトを読み込む直前にvar
でjsオブジェクトにしてしまおうっていうwpの機能です。因みに「値を送りたいjsのハンドル」ってのは、今回は
functions.js
に値を渡したいので、TwentyFifteenテーマがデフォルトで使用しているwp_enqueue_scripts
フックで引っ掛けてるfunctions.js
のハンドル名を使用します。wp_enqueue_script( 'twentyfifteen-script', get_template_directory_uri() . '/js/functions.js', array( 'jquery' ), '20150330', true );
↑の
twentyfifteen-script
の部分ですね。ですので、twentyfifteen-script
の部分は渡したいjsファイルごとに変わりますからねー。ですので決してheader.php
にベタ書きしているjsに値は渡せませんので【WPでjsの追加cssの読み込みはwp_head()から】の様にjsファイルなどはwp_head()
で吐き出されるようにしておきましょうね。
- ・PHPからもjsからも呼び出せるget_post的な関数
- ここは、送られてきた
$param
をそのままget_posts( $param )
に渡して、postデータを取得している部分です。
PHPから呼ばれれば関数の引数になって送られてきて、jsから呼ばれれば$_POST['param']
で送られてくるので、どっちでも行けるようにしています。
後、送られたpostデータをHTMLを作る関数に渡して出来上がったものをそれぞれPHP用とjs用と分けて処理しています。
あっ因みにadd_action( 'wp_ajax_kthepost', 'kThePost'); //wp_ajax_アクション名 add_action( 'wp_ajax_nopriv_kthepost', 'kThePost' ); //wp_ajax_nopriv_アクション名
の部分はこういうルールです。
下の方で説明するjsでアクション名ってのを付けてajaxで送っています。鍵みたいなものですかねー。wp_ajax_アクション名で送られてきたら、kThePostの処理をしなさいよ、的な命令です。
- ・kThePostで呼びだされた配列からHTMLを作成
- ここは
get_posts
で取得したデータでHTMLを作ってるだけなので、いい感じに変更して下さい。
functions.jsに追加するjs
functions.js
の$( document ).ready( function() { } );
内に記載するコード。
bxSliderでajaxをするときの、bxSliderの呼び出し方の参考例にもなってます。
他の参考例はjquery.bxslider.js使用例のページも参考にしてください。
( function( $ ) { $( document ).ready( function() { //コレの中に記載 $( ".new_list" ).each( function () { //new_listクラスに対して下記を実行 var self_ = $( this ), slider = self_.bxSlider( { //bxSlider実行 オプション設定 infiniteLoop: false, hideControlOnEnd: true, controls: true, adaptiveHeight: true, onSlideNext: function () { //コントロールボタンが押された時に実行 //本当はココで取ってこようと思ってたけどなんか上手く行かなかった・・・ }, onSliderLoad: function (){ //スライダーが読み込まれた後に実行します var wct_posts_ = self_.data("wct_posts") || [], wct_no_ = self_.attr("data-wct_no") || 1, posts_per_page_ = wct_posts_.posts_per_page || 10, param = $.extend( wct_posts_, { 'offset': posts_per_page_ * wct_no_ } ); $.ajax( { //スライダーが読み込まれた後にAjaxで他の投稿を取ってくる type: 'POST', url: functions_vars['ajaxurl'], data: { 'action' : 'kthepost', //この部分さっき書いたアクション名 'param' : param, }, success: function( response ){ if ( response !== "" ) { //PHPが用意してくれたHTMLをドキュメントにアペンド self_.append( '<div class="list_inner_w">' + response + '</div>' ); //アペンド self_.attr( 'data-wct_no', parseInt( self_.attr("data-wct_no") ) + 1 ); slider.reloadSlider(); } } } ); } } ); } ); } ); } )( jQuery );
上記を書き込むのは特にどのjsファイルに書き込んでもいいんですが、TwentyFifteenのテーマでは、先ほど述べたfunction.php
のwp_enqueue_scripts
でデフォルトで読み込まれていたもので。。
とにかくwp_enqueue_scripts
で読み込まれているjsファイルの中の$( document ).ready( function() { /*ココ*/ } );
の様な場所にコードを書いてくださいねー。
bxSliderのオプションに関しては【jquery.bxslider.jsオプション】にあります。
コールバックが用意されていて便利ですね。
'action' : 'kthepost'
の部分がさっき言ってた「wp_ajax_アクション名」のアクション名ですね。
style.cssに追加するstyle
これはとりあえず今回の最低限のサンプルの為のcssですね。どこか読み込まれる部分に書いて下さい。
.thumbnail_medium article { width: 27%; height: 200px; float: left; margin: 0 3.16%; font-family: "Helvetica Neue", Helvetica, Arial, sans-serif; } .taglist_1 { width: 100%; overflow: hidden; margin-bottom: 0; } .taglist_1 .taglist_img { margin-bottom: 2px; } .taglist_1 .taglist_img img { width: 100%; height: auto; } .taglist_1 dd { margin: 0; } .taglist_1 .taglist_title { padding: 0em 0 0em 0; } .taglist_1 .taglist_title a { text-decoration: none!important; border-bottom: none!important; } .bx-wrapper { -moz-box-shadow: none!important; -webkit-box-shadow: none!important; box-shadow: none!important; border: none!important; }
front-page.phpを作って使ってみる
やっと準備が完了です。では実際に今まで説明したphpとjsを使ってみましょう。
TwentyFifteenのテーマには最初はfront-page.php
が無いので、index.php
をコピーして、front-page.php
を作ってみました。
<?php /** */ get_header(); ?> <div id="primary" class="content-area"> <main id="main" class="site-main" role="main"> <section class="no-results not-found"> <header class="page-header"> <h1 class="page-title">jquery.bxslider Ajax test</h1> </header><!-- .page-header --> <div class="page-content clearfix"> <!--ここから--> <div id="new_list1" class="new_list thumbnail_medium" data-wct_no="1" data-wct_posts='{"orderby":"post_modified", "posts_per_page":"6"}'> <div class="list_inner_w"><?PHP echo kThePost( array( 'orderby ' => 'post_modified', 'posts_per_page' => 6, 'offset' => 0 ) ); ?></div> </div> <!--ここまで--> </div> </section> </main><!-- .site-main --> </div><!-- .content-area --> <?php get_footer(); ?>
'post_modified', 'posts_per_page' => 6, 'offset' => 0 ) ); ?>
の部分で、function.php
で作ったkThePost()
を呼び出しています。get_posts
を呼んでるだけなので、パラメーターはget_postsのまま、カテゴリとかを指定できます。
これで最初の一枚目のスライダの内容をPHPで表示しています。
それを囲っている部分でajaxに独自属性などを渡すようにしてみました。
.new_list
に対してbxSlider()
を行います。
data-wct_no
はページ数です。get_posts
のoffset
に渡すデータです。
data-wct_posts
は、こんな感じの書き方でget_posts
に渡すデータをjsに渡しています。。。(説明が難しいっ汗)
カテゴリとかを指定したいときは
data-wct_posts='{"orderby":"post_modified", "posts_per_page":"6", "category":"2' }"
とかしてください。
まとめ
ということで今回は「WPでjquery.bxslider.jsを使ってAjaxで記事を取ってくるコンテンツスライダーを作る」というテーマで書いてみました。
まあ正直jquery.bxslider.jsを使って無理してajaxしなくてももっと良いやり方があるのかなと思いますけど、jquery.bxslider.jsのオプションの使い方と、wpでのajaxのやり方の参考にしていただけると幸いです。
あと、新着投稿記事を取ってくる程度でわざわざajaxでとってこなくてもいいちゃいいし、表示スピードも大して変わらないかもしれませんが、indexページなどに全ての記事のリンクを取ってきてしまうのはSEO的によろしくありませんので。
これでjquery.bxslider.jsシリーズまとめとさせて頂きます。
ちょっとわかりづらいと思うので、もし「やってみようと思うけどうまくいかないぞー!」「おこだぞー!」って方はコメント欄から聞いてくださいね!